オラの日常

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zoom RSS オラの出産記【5】(長文&連載(笑))

<<   作成日時 : 2005/06/14 14:22   >>

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まず、先に謝っておきます。ごめんなさい・・・。種明かしは文末にて。

注)ここから先は、痛いのが苦手な方にはお勧めしません。
↑オラ、注意を喚起しましたからね。知りませんよ(笑)。

***

中腰・裸足の情けない格好のまま、オラは輝ける憧れの分娩台に辿りついた。
分娩台の向こうには、テレビドラマなどでよく見かける、手術用の照明が設置してある。

ああ、長かった、もう楽になれる!と思っていたのに、目の前に現れたのは階段だった。分娩台に階段があるなんて誰も教えてくれなかったではないか!

「のぼるんですかっ??(涙)」
「のぼってください!!」

信じたくないあまりつい質問してしまったが、躊躇しているヒマはない。次の陣痛が来る前になんとか分娩台の上にいなければならないのだ。よく覚えてないが手すりなどもなかったので、相棒の手やらそこらにあるものに見境なくつかまってよじ登り、横たわろうとしたその時、

「はいむさん!頭!ふんばり棒にぶつけないように気をつけて!」

ああ、オラはそういや背が高いのだ。174センチというのは婦人科ではあまり想定されていない身長らしい。
分娩台というのは頭の上にバーが横に渡してあり、人によってはその棒を押し上げるように踏ん張るとよくいきみが効くらしい。オラはそのバーに頭が届いてしまっているのだ。

お尻を定位置に置き、横たわるために身体を倒しながらその棒をかいくぐり、枕とおぼしき場所に頭をつける。
その分娩台は頭からお尻までの間に境目がいくつかあり、その境目ごとにきめ細かく角度を電動で調整できるようになっていた。上半身を軽く起こしつつ、お尻が体重で前に滑らないようにお尻の部分も少し角度をつけたりしてくれた。

すぐ、お腹にはNST(前述の陣痛監視装置)をつけられた。

足は、分娩中に冷えないようにということで足袋(タビではなくアシブクロ、膝上くらいまで来る、不織布の袋)をかぶせられ、誰もが嫌がるあの角度で開脚し、足置きにあげなくてはならない。足を置くとその台にベルトで縛り付けられる。踏ん張る時にずれないようにとのこと。

が、助産士さん達が戸惑っている。

「・・・ひざって、こんな高さでしたっけ?」
「いや〜?こんなに高くないでしょ・・・足置きが高いんじゃない?」
「あっ!足が長いんだ!すごーい。(くすっ)足置き下げましょう」

・・・あまり嬉しくなかった。足だけではない、全部が長いんだよオラは・・・。オラのひざは助産士さんの頭をはるかに超える位置から普通の位置に下げられたのだった。

D助産士さんがグリーンの手術着を着てマスクや帽子をつけ、オラから見ると、開脚した足の間に陣取って、姿勢を正して構えてくれている。頼もしい!可愛い!

その時、D助産士さんが手術用の照明を点灯した。・・・それは無影灯とかいって、影ができない優秀な照明では・・・?そんな素晴らしいものが真正面から照らしているのは、オラのおマタさんである。わかっていたことだけど、そこまであからさまに照らされては恥ずかしくて死にそうである。

オラの陣痛はこの段階でも2分〜長いと5分も間隔が空くので、ここでやっと陣痛がやってきた。まだいきみの指導がないのでとりあえず「ア〜ア〜ア〜ア〜ア〜」で逃す。

「それじゃまずは導尿しますね。ごめんなさいね、ちょっと痛いかも・・・」

・・・その管を挿すんですか・・・げげっ 変な感じいてててて!・・・だけどトイレ行くより百万倍くらい楽!よかったトイレ無理を死守して・・・。

それからいざというときの血管を確保するためと思われる点滴の針が左腕に刺された。太い絆創膏でバッテンに大きく留められる。

このあたりで助産士さんとコンビを組む医師が登場・・・なんとあのゴールドフィンガーのB先生ではないか。この病院は出産時の担当医は選べず、その時の当番医が担当する。お世話になったB先生が担当してくれるなんてなんてラッキーなの!

「旦那さん間に合ってよかったね!長かったね〜、頑張ろう!もうすぐだからね!」
「ありがとうございますっ、よろしくお願いします!」

D助産士さんがいきみの指導をしてくれる。

「はいむさん、では、陣痛が来そうになったら声をかけてもらって、大きく深呼吸を2回、それから大きく息を吸って、息を止めていきんでください。ここ(お尻の横についてるレバー)をしっかり握ってね。トイレで『大』をする時の要領で、背中を丸めて目はおへそを見て、お尻の下めがけていきんでください。途中、息が苦しくなったら息継ぎして、陣痛がなくなるまでいきみ続けてください」

オラはやっといきんでよいという嬉しさで、この指導を胸に刻み、至極冷静に実行した。

・・・陣痛が来そうだ・・・

「来ました!すう〜〜はあ〜〜〜〜、すう〜〜はあ〜〜〜〜・・・すううっ!ふぬ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「はい!息継ぎして!」
「(え?まだいけるのにぃ)ぷはっ!ふぬううぅぅぅぅ」
「ああ 陣痛終わってるよ、力抜いていいよ〜休んで休んで」
「ゼエゼエゼエゼエ(痛いよ〜痛いよ痛いよ〜苦しいよ〜涙)」

「はいむさん冷静ですね!すごい。今の調子で頑張りましょう、思い切りね!」

・・・陣痛の間隔が長いので3分くらい休みが入る。

「来ました!すう〜〜はあ〜〜〜〜、すう〜〜はあ〜〜〜〜・・・すううっ!ふぬ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「逃げない!痛みから逃げないで!身体をよじらない!背中反らさない!こっちこっち(と産道に指を突っ込まれて方向を指示される)こっちにいきんで!」
「ふぬ〜〜(涙)」

このときの痛みったらなかった。あまりに痛いので、勝手に身体が斜めによじれてしまう。背中を丸めてお尻のほうにいきまなければならないのに、痛みで背中が反ってしまい、腰が浮いてしまう。
横にいた看護士さん(助産士さん?)がオラの腰の下に手を入れて腰を持ち上げ気味にして「この手を腰で押し返して背中を丸めて!」と指導してくれる。

腰の骨が砕けそうに苦しい。お腹は・・・すでに12時間以上前にファイヤー!だったものが、それを通り越してサンダー!という勢いで痛い。

相棒は、腰をさすりたくてもオラが仰向けに寝ているので、暑がりのオラをうちわで扇いでくれたり、ストロー付容器に入れたお茶を差し出してくれたり、汗を拭いてくれたり。
いきむ時は、オラは自分のおへそを見る感じで頭を持ち上げなくてはいけないのだが、もう頭を上げる力も残っていないので、相棒が手でオラの頭を掴んでおへそが見えるようにグイッと上げる係となった。

身体がよじれるのも、反るのも、「もうちょっとでぷくたんに会える!」と思うと我慢することができた。
我慢して必死でいきむこと数回、十数回、数十回。

このときの何よりの支えは、助産士さんの「上手上手!うまくいきめてるよ!」という掛け声。下手なときは容赦なく「ダメ!こっちにいきむ!」と指導が入るのだが、上手と言われると本当に嬉しくて、頑張る気力が湧いてくる。

しかし、何十回いきんでもぷくたんは出てこなかった。助産士さんの手を産道に入れると、手で触れられるところにもうぷくたんの髪の毛があるのだけど、そこから先どうしても出てこない。陣痛は相変わらず2〜5分間隔、大きな波と小さな波が混合でやってくる。

そのうち過呼吸を起こして手足がしびれて頭がボーっとしてしまい、相棒が持っていたビニール袋を顔にかぶせてもらってしびれを取る。まるでシンナーでも吸っているかのようなスタイルだ。またそれがコンビニのレジでもらう一番小さい袋(オニギリ1個用みたいな)だったため、オラの肺活量を大幅に下回るキャパシティしかない。短く息をすると過呼吸がひどくなるので大きく息をしなければならないのだが、息を吸う時にビニールが顔にはりついて、窒息して死にそうだ・・・けどそんなことを説明している余裕もなければ、誰も気づいてくれやしないので、自分で調整しながら必死で息をする(笑)。

分娩台に上がってから2時間が経ち、オラも本当にバテバテになってしまい、仰向けのため腰痛も出るし、いきみも弱くなってしまった。

見かねてD助産士さんとB先生が相談し、

「・・・少し休んで回復するために、横になりましょう。横向きに寝て、陣痛が来たら、自分のやり良いように思い切りいきんで下さい。陣痛が休みのときはうたた寝して体力を回復してください」

ということになった。
横向きになると必然的に足を閉じることになるので、オラのイメージでは、ぷくたんの頭を両脇からつぶしてしまいそうで、つぶさなくても産道がせまくなりそうで、聞いてみた。

「横向きでも通れるんですか?産道せまくならないですか?ちゃんと産めます?」
「大丈夫です、フリースタイル出産では横向きのまま最後まで産む人もいますから大丈夫!」

よし・・・安心していきもう。
足置きから足をはずして横向きに寝たオラの顔に向かい合う位置に相棒が座り、うちわと飲み物、汗拭きで応援してくれている。

横に向いても痛いものは痛い、もうなにがなんだかわからないけど、陣痛が来たら例の手順で渾身の力を込めていきむ。
いきむと、羊水がジャーッと出て行くのがわかる。いきむたびに羊水が出るのでよほど大量に羊水があるように感じてしまうが、実際は全部で500ccとかそのくらいなのだそうだ。

こんなに痛いのに、陣痛と陣痛の間では意識が遠くなるようにフッ・・・と眠ってしまう。D助産士さんは場所を変え、オラの後ろに来て、背筋を指圧して、ガチガチになった筋肉をほぐしてくれている。悪いなあと思って「すみません」と謝ると「いいからいいから、合間に眠って!しっかり休んで」と言ってくれた。

どのくらいそうしていたのか・・・何度も気が遠くなるように眠って、もう時間的なことは全然分からないが、そろそろ仰向けになって仕切りなおしをすることになった。


***

ごめんなさい。まだ生まれませんでした。ああ・・・次回こそは・・・。



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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
だんだんくたびれてきました。
でも、もう少しで生まれそうだ(^-^;)
頑張るぞーって気になりますねー。
はいむさん174cmなんですねー。
にーに178cmだからかろうじて勝った((^へ^)v
にーに
2005/06/14 15:41
うう・・・・手に汗握る展開!
最後まで読んでからコメントしようと思ってたのに(何故?)
我慢できずに書いてしまいました〜
がんばれっっっはいむママ
(ってもう終わってるのに・・・(笑))
mina
2005/06/14 17:35
はいむさ〜ん、もうだめぇ(>_<)
『サンダー!』なんて今まで生きてて感じたこと
ないですもん(ToT)
世の中の全ての母サマってすごいんですね。
YUKI
2005/06/14 19:45
はいむさん、死なないで!!あ、生きてるんだ。良かった。。。
無事に生まれたのを知っているから、ちょっと安心して読めるけど、何も知らずに読んでたら、生命の危険も感じるほど壮絶ですよね。
ホントに尊敬します。

やっぱり、十何話、いきそうですね!?
パン日記
2005/06/14 20:55
ひぇ〜何十時間もの陣痛の後、分娩台で2時間産まれず!?ううっがんばりましたねってまだ産まれていないんですよね。よじっちゃうんですよねぇ私は「よじるな!ただでさえ4千グラム近くあってあなたの産道ぎりぎりなのよ!赤ちゃん苦しくてこっち来れないよ」と怒られ初めてそんなデカイ子だと知った私は怖くてガタガタ震え寒いと勘違いされ空調温度上げられました。(暑くて死にそうなのに)陣痛が1分も空かなく次々とやってくるのでやけくそ「サンダー!」5回で出てきましたが勢い付きすぎ切開しても裂けた。はいむさんの感動のフィナーレはいかに?
うんうん
2005/06/14 20:59
はぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜 
もう駄目ですぅε-(ーдー)ハァ
なんか自分が分娩台でいきんでいるようで手に汗かいてきました
〃´△`)-3ハゥー
か、体がもちません( ̄0 ̄;
(半分は笑いすぎ…)
早くぷくたん産んで下さい………
(+_+;)

2005/06/15 01:12
にーにさん ごめんなさい(笑)くたびれました?でも次こそは!
ああ、にーにさんに4センチ負けた〜(笑)。
でもくやしくないです(笑)負けるくらいでいいんですよ女子は・・・。
はいむ
2005/06/15 17:36
minaさん ありがとう〜読んでてくれたんですね〜!
最後まで読んでから・・・って思うのも無理はございません、こんなに長くなるとはオラも・・・うん、半分予期していたので連載にしたのですが、ここまでとは。
ええ!頑張りますとも、次こそは!!
はいむ
2005/06/15 17:37
YUKIさん 大丈夫大丈夫、オラも出産するまで「サンダー!」なんて感じたことはありませんでした(笑)。それでもちゃんと産めましたから♪YUKIさんもきっと耐えられますよ〜。
でも・・・この陣痛の痛みを知っているのに何度も出産できるという、経産婦さんは尊敬に値しますよねえ・・・。
はいむ
2005/06/15 17:39
パン日記さん はいはい、生きておりますよ〜。あのあとは生きているのが不思議な気がしましたけど、母は強し、死にそうになりながらも育児できちゃうんですね〜(笑)。
あとちょっとですよ、十何話は、オラの体力が続きませんって・・・(^^;
(書く体力も続きませんが、十何話ぶんもいきませないでくだされ(笑))
はいむ
2005/06/15 17:41
うんうんさん そうです、分娩台でこの段階で2時間・・・この先まだなのです。
うんうんさんもよじりました?よじれますよね〜!4000g近くあるのにサンダー5回で産んだなんてすごすぎる!オラはいったいサンダー何回だったのか、数え切れず・・・不甲斐なや・・・。
切開した上に裂けたなんて、ガクガクブルブルです・・・うんうんさんもよく頑張りました!偉い・・・。
はいむ
2005/06/15 17:43
Kさん ごめんなさい(笑)深夜に体力消耗させてしまったようで・・・。
オラも一刻も早く産みたいのですが、そうは問屋が卸さなかったのですよ・・・。
ていうか途中省略してでもそろそろ産んだほうがいいですね(笑)。
次こそ、次こそですよ。よろしくお付き合いくださいまし♪
はいむ
2005/06/15 17:44

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