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zoom RSS オラの出産記【4】(長文&連載(笑))

<<   作成日時 : 2005/06/11 14:40   >>

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横向き寝で丸まってお腹を抱えた姿勢で、3〜5分感覚で襲ってくる陣痛をこらえ、ここでいきんでしまうと産道が裂けたり赤ちゃんに無理な力がかかったりするのでいきみを逃す。

もう疲れもピークで、陣痛が来ると全身に力が入って硬直してしまい、ブルブルと身体が震えてしまう。けどお腹に力を入れてはいけないので、それだけは意識を集中していきみを逃す。
この頃はもう意識朦朧としてよく覚えていないのだけど、相棒は腰をさすってくれ、全身硬直をくりかえして凝り固まったオラの背筋をママンがマッサージしてくれ、それでなんとか乗り切っていた覚えがある。
二人とも、ありがとう。贅沢だけど、あれがなかったらオラはちゃんと産めたかわからない。

そうそう、オラはちょびっとだけ負けず嫌いなので、いきみ逃しのための声(ハァ〜ア〜ア〜ア〜ア〜)以外、なるべく「痛い」とか言わないように頑張っていたのだけど、とうとう我慢の限界が来てしまい、つい「いきみたいよう〜ああ〜(涙)」と数回言ってしまった。不思議なもので、自分で言うと、自分でブレーキがかかり「ああっ いきんではいかん!ダメだっ」と自制することができた。

3分間隔くらいの陣痛が続くようになって10時間が過ぎ、お昼が出た(もちろん食べられなかった)。
その頃、なにかが流れ出るような温かい感触があって、破水したのがわかった。

さっそくナースコールして「破水したみたいです」と告げる。
来てくれたのは懐かしや、あの最初のA助産士さんで、「うんうん、大丈夫、破水してるよ。もうちょっと頑張ろう。内診しようね」と見てくれた。

「うーん・・・まだ7センチってとこかな・・・かわいそうだけどまだいきまないで、頑張ってこらえてね」

子宮口全開はたしか10センチ。あと3センチ。3センチという距離をこんなに長く感じたことはない。
いきみたい感じは絶頂を迎え、今までの、小さな声で少しずつ息を吐きながら「ハァ〜ア〜ア〜ア〜ア〜」とやっていた呼吸法ではとても間に合わなくなり、いろいろやってみた結果、まるで演劇部の発声練習のごとく大声で「ア〜ア〜ア〜ア〜ア〜(ぷはっと息継ぎ)ア〜ア〜ア〜ア〜ア〜」とやることでなんとかいきみを逃すことができるようになった。

・・・廊下の方からものすごい大きな音で「ぐお〜ん!」と業務用掃除機の音が聞こえる。陣痛室の廊下側のドアが開いてるのか??オラのこの大声は廊下に響き渡ってるのか??

「ねえドア開いてるんじゃない?隙間あいてない?見てきて〜」
「いや、開いてないよ。廊下の方でなにかやってるその音が異常に大きいみたい」
「ほんと?オラの声、廊下に聞こえてたら恥ずかしいよ お願い廊下でチェックしてきて あ!ア〜ア〜ア〜ア〜ア〜(涙)ア〜ア〜ア〜ア〜ア〜(涙)」

こんなに気になってるのに大声は止められない。相棒にチェックしてもらったところ「ほとんど聞こえないよ。ドアの近くでちょっと聞こえる程度」ということなので、安心して大声で唸り続ける。

しばらくしてD助産士さんが来て、内診してくれた。

「うーん、9センチ・・・かな、あとちょっと!もうちょっとの辛抱ですよ。つらいでしょう?でももうちょっとだから・・・。陣痛の合間に眠れる時はうたた寝してね、体力温存して」

と大きな目をむけて間近で励ましてくれる。あと1センチ!あとちょっとだあ!

大声で唸りながら時が経つのを待つ・・・再度の内診で、

「ほぼ全開大なんだけど・・・フチのところがあとちょっと、引っかかりそうな感じ、もうあとほんのちょっとです」

・・・ナニのフチがどこに引っかかるというのだ??オラの頭の中ではクエスチョンマークが飛び交っていたが、そんなことを確認する余裕もないので、おとなしくまた唸りに戻る。

さっきから内診、内診と、内診が続いているが、内診の際は、ベッドの上で仰向けになって助産士さんに産道と子宮口を見てもらわなければならない。オラは横向き寝が楽なんだけど、この限界の状況で仰向けに寝て、さらに痛む場所に手を突っ込まれるのは地獄に近い!でも見てもらわないことには先に進めないので、耐えるしかないのだった。

それから1時間も唸り続けただろうか?すでに懐かしい、あの陣痛開始から36時間が過ぎ、B先生のゴールドフィンガーからも20時間が過ぎ、4月8日の午後2時すぎ。
オラの体力は限界のような気がする・・・。陣痛は相変わらず3分間隔だが、またD助産士さんの内診があった。

「あー!いいですね、開いてます!」
「うぉぉぉ(言葉にならない歓喜の声)」
「ええと、さっきトイレに行ったのは・・・6時間も前ですね?じゃ、もう一度トイレ・・・行けます?」
「え゛? 無理、もう絶対無理」(涙目、敬語を使う気力なし)
「うーん、でも、赤ちゃんが産道を通る時に膀胱がいっぱいだと、邪魔してしまうんです。お願いだからトイレ行けません?」
「・・・・・絶対無理(涙)」
「だとすると、ちょっと痛いかもしれないけど、導尿しなきゃいけないんです・・・」
「うん、トイレ行かなくていいならなんでもする(涙)」
「うーん、わかりました。分娩台に上がってから導尿しましょう。じゃ、分娩台に上がりましょう!」
「どうやって?(ゼエゼエゼエ)」
「歩いて・・・」
「嘘・・・」

とうとう奥の部屋に通じる扉が開いた。そこには輝ける分娩台がどばーんと置いてある。そこまでの距離、そうさのう・・・5メートルくらいか?
歩けと言われているのだからもう歩くしかない。「トイレ無理」だけは死守したので、歩くくらいはなんとかせねばなるまい。

陣痛室にいたのは相棒と山形ママン。ここから先、立会いを許されているのは相棒だけ。相棒の手を借りることも考えたが、陣痛と陣痛の間は短い。

陣痛の波が引いた瞬間、オラはズルリとベッドからずり落ち、中腰のまま歩き出した。
「はいむさん!スリッパはいてください!」と途中で止められたが、もう後戻りなどできるわけがない。
分娩台までのオラの頭の中では不思議と冷静に「今のオラの体勢、やまんばに追われて腰を抜かして裸足で逃げる村人役のようだ」などと馬鹿なことを考えていた。



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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして!
私はまだ妊娠・出産をしたことがないんですが
読んでて楽しくなっちゃいました。
『イタおかしい』ってこういう事なんだろうな〜。
現在、子育てで大変かと思いますが早く更新してくださいネ。
(初コメントで注文までしてしまいスミマセン)
楽しみにしています。
YUKI
2005/06/11 15:09
はいむさん、私、笑ってしまいました。
すいません。必死に頑張っているのに・・・。
夕方から出かけるため、ラーメンを食べながら読んでいたのですが、鼻に麺が入ってしまった!!きっと笑った天罰・・・!?
パン日記
2005/06/11 17:45
まだ生まれないのねー。
大変だー。
陣痛ってこんなに長いんですねー。
あとB先生のゴールドフィンガーはよっぽど
良かったんですねー。
にーに
2005/06/11 18:43
ゴールドフィンガー(笑)コレって痛いんですよね〜私は第1子38時間かかりました。後半はなにがこうなってどうなっちゃってるの?状態ですよね。読んでいてそうそう、うんうんとうなずきながらぷぷっと笑ってしまいました。ラストスパートが気になります。ちなみに年子で第2子出産6時間で出てきました。はいむさんもがんばりましたね(涙)  ねんね対策スリング、使ってみたかった!
うんうん
2005/06/11 20:39
いやぁ、一気に読んでしまいました。
すみません、また笑ってしまいました。
この時間に(午前3時)にパソコン見ながらクスクス笑ってる男って絶対怪しいですよね (;´д`)
うちのカミさんは「フチ」をはさみで切られたって言ってました!!!!!
でも、その痛みもわからないくらい陣痛のほうが痛かったって言ってました!!!!(……男には想像を絶しますね)

2005/06/12 03:31
あぁぁぁ、やっと分娩台にあがるのねぇ。
'ナニのフチがどこに引っかかる?'は大爆笑しちゃった。
続きが楽しみ!!
あらまき鮭
2005/06/12 16:54
はじめまして。
やけにリアルに想像してしまいました。
やまんばに追われて腰を抜かして裸足で逃げる村人役・・のところで、笑ってしまったはずが、なぜか涙が出てしまいました。
お母さんって、こんなに大変な思いをして、赤ちゃんに命を与えているんですね・・。
私も、そのときが来たらがんばろうと思います。
Shin
2005/06/13 01:02
ここまで一気に読みました。自分の出産のことを思い出しましたが、はいむさんに比べると楽勝だったかも。私が娘を産んだのは22年前、道路が舗装されてなくてガタガタ道を車で主人に病院まで送られていくうちに陣痛がドンドン進んで…病院で診察してもらったけど、まだ産まれないから一旦家に帰るように言われ、またガダカタ道を…これを数回繰り返したらあっという間に産まれる間際になっていた。先生に分娩台にあがってって言われて30分足らずに産まれてしまいました(笑)
産んだ後で先生とお話していたらガタガタ道を車で数往復が運動したみたいに陣痛を早める効果があったらしいです^_^;
でも痛みはすごかったよ、障子の桟が見えなくなるって、本当だなって思いましたもの。
pipimama
2005/06/13 09:51
もぉー今だから語ってる状況ですね〜〜〜
すでにお産の苦しみを斜に構えて見てるような・・(笑
だから。2人目も3人目も産めるらしいんですってね。
私も地獄のような初産経験したのに。
丁度2年+3日後に息子を出産。
この時は普通分娩だったんだわ。16時間・・
もぉー最初に比べたら楽勝だったことは云うまでもありませんでした。
注釈(注意)が入ってるとはいえ。
これから控えている人には衝撃が強すぎるんじゃ〜ないかえ?(爆
しかし・・まだ記憶が鮮明な内に記録するって大賛成!
導尿だって、結構違和感があって痛かったぁーー
そうそう。。母は強しですよね。


nobara
2005/06/13 18:21
YUKIさん はじめまして!コメントありがとうございます(^-^)
楽しんでいただけてよかった!どうせ書くなら、リアルでありながら楽しく書きたいもので・・・。YUKIさんはコウノトリさん待ちなのですね。オラもコウノトリさん待ちだった時期が長いので、ウチに来てくれたときは「この瞬間を全て楽しまなければ!」とばかりに妊婦生活出産を楽しみました。
もちろん今も、身体は非常にきついのですが、ぷくの成長を見逃さないよう楽しんでます。
でも、ぷくが寝たときは、更新時!注文いただけて嬉しいです。期待してくれる人がいると書いた甲斐がありますよ〜。がんばろうっと!
はいむ
2005/06/14 09:41
パン日記さん 鼻の調子はいかがですか?(笑) そう、必死で頑張っているけどその光景を想像すると笑えちゃう・・・オラの体験記を読んでそう感じていただけたら本望です!あと1回の更新で生まれるかしら・・・全5回くらいを狙ってたのですが、ブログに文字数制限があったのが想定外でした。またぜひお付き合いくださいね〜!
はいむ
2005/06/14 09:44
にーにさん ごめんなさい、まだ生まれないんですよ〜(笑)オラも一刻も早く産みたかったのですが、いつまでたっても生まれない・・・。陣痛の長さは人それぞれで、オラはかなり長い方みたいです。初産でも20時間以内の人が多いんじゃないかな?
B先生のゴールドフィンガーがなければ、相棒の立会いも間に合わなかった(というか、タイムアップでまた東京に戻るハメになった)と思います。だから今でもB先生には感謝感謝なのです!
はいむ
2005/06/14 09:46
うんうんさん ほんと、あれは痛かったです!うんうんさんも38時間!これは辛かったですね・・・オラは中だるみの時間があったので・・・。やっぱし後半は、思い出しても記憶が前後していて、書きながら何度も順番を直したりしました。第二子ご出産6時間というのは希望の光を感じさせてくれますが、しかし年子は大変です!ああああ魔の1歳半(?)と新生児の世話を一度にするなんて・・・尊敬してしまいます!
はいむ
2005/06/14 09:49
Kさん 夜中3時にパソコン見てくすくす笑ってる・・・たしかに怪しいですが、ニヤニヤ笑ってるよりいいかもですよ?オラ、相棒が夜中にパソコン見てニヤニヤしてたらえっちくさいサイト見てるのかと勘違いして声をかけずに誤解したまま一生を終わるかもしれませんもの(笑)。
ところで!あとで考えたところ、その「フチ」ではなかったのです。その「フチ」まで頭が降りてくるのはまだまだ先・・・もっと内部にある子宮口にも、どうやらフチがあるようなのです。
Kさんの奥様のおっしゃるその「フチ」オラの場合は無事で終わるでしょうか?次回更新もぜひお付き合いくださいませ!
はいむ
2005/06/14 09:52
あらまき鮭さん 上のKさんへのお返事にも書きましたが、今冷静に考えるとなんとなくわかる「フチ」、当時はもう陣痛が痛くて痛くて、本文の通り、頭の中でブチ切れて「どこに引っかかるんじゃ!」とぷんすかしていた覚えがあります(笑)。表面上は変わりなく唸り続けていたのですが・・・。
次回更新で生まれるかなあ?オラも楽しみです(笑)
はいむ
2005/06/14 09:54
Shinさん はじめまして!コメントありがとうございます(^-^)
リアルに想像していただけて光栄です!が・・・最後で泣かせちゃいましたね・・・?
そんなつもりでもなかったのですが、でも、本当に必死すぎて、頭の中が覚醒しちゃってあんなことを考えたのでしょうね〜。本当に大変でしたが、がんばった甲斐はありました。Shinさんもそんな時が来るでしょうか(^^)きっとママになる嬉しさで頑張りきれますよ〜!
はいむ
2005/06/14 09:56
pipimamaさん いやいや、どんなお産でも楽勝というのはありませんです。だってあの痛みの中、車に押し込められてガタガタ揺られるなんて、想像しただけでも痛すぎです!分娩台に上がって30分で生まれたのはうらやましいですが(笑)、でも、やっぱりお母さんは偉い、です!
オラの経験した分娩室には障子はありませんでしたが(笑)、でも、やっぱりトイレの中の流水レバーなどはかすんで見えましたね〜。自分の周囲1メートル以上の距離は視野になかったかもです。ちゃんとコンタクト入れてたんですけどね(笑)。
はいむ
2005/06/14 09:59
nobaraさん そうなんです、もう痛くて痛くて必死で、逆に脳みそが覚醒しちゃったというか・・・変な想像をして現実逃避してたのかもしれません。帝王切開のあとで普通分娩も経験されて、nobaraさんよかったですね〜(よかったというか、1度目がきつすぎなので、よくはないかもしれませんが)
注釈をつけたにもかかわらず、読んで怖がってくれてる方がいらっしゃいますが(笑)でも、痛いのは怖いですけど、オラの文章のどこかに面白さを感じて、出産を楽しむ気持ちを持っていどんでくれたらこれ以上の光栄はありませんです!
次回更新でオラは母になれるのでしょうか?うーん、ブログに文字数制限があるとは知らなかったです・・・大丈夫かなあ?
はいむ
2005/06/14 10:03
再び…えーっと私も5年待って第1子を授かったのですが出産までこんなにかかるなんて(泣)でした。イキミ逃し(間がほとんど空かず次々陣痛がやってくる)が3時間以上も! で第2子はすぐに授かり出産も楽勝。育児はというと二人いっぺんに育ててしまうので忙しさは2倍ではないのです。上の子もまだ知恵が浅いのでやきもちもあまりなく同士的存在ですぐ一緒に遊ぶようになるので手も離れるのも早い。でも寂しい〜
うんうん
2005/06/14 20:27
うんうんさん あーオラも5年でしたよ〜!間がほとんど空かない陣痛で3時間も「逃がし続ける」なんて信じられません。オラの場合は逆に陣痛の間が空きすぎて苦しんだのですが、痛みの回数はうんうんさんの方が倍ですよ・・・(涙)。
なるほど・・・年子ってあまりやきもちがないのですね。オラの疑問点はそこで、年子だと上の子ちゃんがやきもち大魔神になっちゃわないか心配だったんです。・・・って、年子で授かるつもりはないのですが(笑)。
年子のお子さんがお互い絡まりあって遊んでるところなんて、可愛さ3倍増ですね(^^)いいなあ・・・。
はいむ
2005/06/15 17:48

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